株式会社再春館製薬所 次世代事業創造室 御中
チャレンジ特区
施策提案書
2026年4月
株式会社ピネアル
本資料は、2026年度方針説明会にて石橋様よりいただいた「アイデアをどしどし」というお言葉に応じ、ピネアルとして考えた施策案をまとめたものです。叩き台として、まずカジュアルにご意見をいただければ幸いです。

前提:「認知済み・未購入層」が主戦場である

DWはこれまで大量の広告投下を継続してきた結果、ターゲット年齢層の中で「DWを全く知らない人」は非常に少ない状態です。代わりに大量に存在するのが「認知済み・未購入層」

セグメント特徴
何度も広告を見てるが行動しない層認知はある。「一歩が踏み出せない」
他社と比較してDW以外を選んだ層DWを知った上で他社にした
以前お試しを請求したが引き上げなかった層体験済み。何かがブロックになった

行動を阻んでいる要因は2月度資料で明確になっています:

  • お手入れの手間への不安
  • 強引な勧誘への不安
  • 効果への懐疑
これらは広告を増やしても解消されません。接触の「文脈」を変えることでしか解消できません。

4つの方向性に沿った施策案

方針説明会で示された4つの注力領域に対して、ピネアルとして実行可能な施策を整理しました。

方向性① 会員様の年間購入金額の大幅改善

目標売上イメージ:13.2億円
  • リジェネレーションクリーム販売 — 既存会員向けアップセルLP、「基本4点+リジェネ」コンテンツ設計
  • 他社コラボ製品の販売 — コラボ候補リサーチ、専用LP設計、アプローチ企画支援
  • DFP位置づけ見直し — スペシャルケアとしての訴求LP・コンテンツ設計
  • 新3番目商材導入 — パーソナライズ訴求のLP・サイト内導線設計
  • ドモ定期導入 — 定期申込LP、継続体験設計、離脱予測ツール開発
  • 再春館内商材クロスセル — ポジリズム→DWの導線設計、タイミング判定ロジック設計

方向性② 無料サービスの付加価値化・有料化

目標売上イメージ:2.3億円
  • 現状無料サービスの有料化 — プレミアム版追加の設計、価値の先出しコミュニケーション
  • リアルイベントの有料コンテンツ化 — 有料イベント申込LP・決済フロー、イベント前後のCRM設計

方向性③ まだ出会えていないお客様との新たな出会い

目標売上イメージ:3.2億円
  • 商業施設出店トライ — 候補施設リサーチ、体験→QR→LINE→本申込のデジタル接続設計
  • 旅館・ホテルアメニティ提供 — 候補リスト作成、テレアポ、CRM接続フロー設計
  • 他社コラボ施策 — ブランド選定、コラボ企画LP設計、提案書作成支援
  • 男性市場参入 — 男性向けLP・SEOコンテンツ設計、購買行動分析
  • 著名人への直接販売 — ターゲットリサーチ、体験設計、UGC拡散設計

方向性④ 初回購入ハードル / 戻り時ハードルの低減

目標売上イメージ:1.0億円
  • 個人情報不要のお試し開発 — プログレッシブプロファイリング設計、クォーターセット専用LP
  • 他社品下取り施策 — 申告型の下取り管理・割引コード発行ツール開発
  • 紹介・ギフト施策 — 紹介フォームのデジタル化、ギフト受取者→本申込の転換管理ツール

追加のご提案

方針資料には直接記載のなかった、他業界・他社事例から着想した施策です。

「肌の相続」プログラム

DW会員の娘・姪世代(30〜40代)に「母が使っていたもの」として渡すギフト体験設計
  • 会員専用「継承ギフトセット」(母から娘へのメッセージカード付き)
  • 娘が継続した場合、母のポイント付与
  • 「私がDWを使い始めたきっかけ:母でした」という証言LP

更年期クリニック・産婦人科との医療連携チャネル

更年期外来・婦人科に「DW推薦パンフレット」を設置し、医師が患者に紹介できる仕組み
  • ウェイティングルームにQRコード付き冊子設置
  • 医師向け「DWの成分と肌への作用」教育資料作成
  • 「先生に勧められた」動線専用LP設計

B2B2C:企業福利厚生チャネル

大企業の女性活躍推進プログラムにDWを組み込み、「会社が払う初回体験」を実現
  • 人事向け「女性社員の肌ケア福利厚生パッケージ」提案
  • 健康経営優良法人認定を目指す企業との提携
  • 産後復帰支援プログラムへの組み込み

「使い切り保証」逆張りコミット設計

NoomやRIZAP型の「伴走型コミット設計」で「途中でやめたら損」という完結不安を解消
  • 購入後90日間「使い続けサポートLINE」(美容相談 x 使用量チェック)
  • 30日・60日のマイルストーン通知
  • 使い切り証明(空き容器送付)で次回特典

リバースインフルエンス:娘世代から親世代へ

20〜30代に「親にすすめたい化粧品」として体験させ、逆流推薦を作る
  • 「お母さんへのプレゼント」文脈でのTikTok・Instagram施策
  • 母の日・敬老の日に特化したギフトボックス
  • 購入者=娘、使用者=母の2人CRM設計

デジタル肌カルテ x 「やめると失う」設計

Duolingo型のスイッチングコスト設計。使用継続とともに蓄積する肌記録でやめにくくする
  • 毎月1回の「肌チェックイン」(写真 or 自己評価スコア)
  • 3ヶ月・6ヶ月で「あなたの肌変化レポート」生成
  • データ継続利用はDW会員限定

ここまでの施策に共通する課題

すべて「スキンケア起点」で考えている

前頁までの施策 — 4つの方向性に沿った施策も、追加のご提案も — を改めて俯瞰すると、ある共通点が見えてきます。

それは、すべてが「スキンケアを売る」ことを起点にしているということです。

チャネルを変え(旅館、クリニック、企業福利厚生)、対象を変え(娘世代、男性、介護者)、手法を変え(ギフト、コラボ、下取り)ていますが、思考の出発点は常に同じです:

スキンケア起点の思考パターン

出発点
DWを売りたい
施策
新しい届け方を探す
結果
今までの延長の枠を出ない

チャネルを変え、対象を変え、手法を変えても、思考の枠組みが同じである以上、他社でも考えうるアプローチの域を出ません

前提で整理した通り、DWの主戦場は「認知済み・未購入層」。彼女たちはDWを知っている上で動いていない。スキンケアの文脈でいくらアプローチしても、「知っているけど要らない」という判断は覆りにくい。

では、どうするか。

社会課題起点の思考パターン

出発点
社会の課題に共感する
認知
「再春館がこんなことを」
結果
DWへの信頼が自然に生まれる

「スキンケアを売る」のではなく、「社会に対して何を言うか」から始める。

DWが社会課題に対して立場を取ることで、メディアが取り上げたくなる文脈が生まれます。報道やSNSで広がるこの文脈は、広告とは全く異なる受容のされ方をします。「売られている」のではなく「共感した」という感情で出会うため、購買障壁が根本的に低い。

これが、石橋様のおっしゃる「パターンの延長線上にない新しい形」の意味ではないかと考えます。

スキンケア起点社会課題起点
出発点DWを買ってほしい社会に対して何を言うか
メッセージ企業が「買ってください」と言うメディア・世論が「いいね」と言う
リーチ広告費に比例PR・報道・SNSで広告費を抑えられる
受容他社と同様のアプローチに見える「再春館がこんなことを」と記憶に残る
DWとの接続直接的(LP→購入)間接的(共感→信頼→試してみる)

社会課題 x ドモホルンリンクル

女性の労働環境
「デスクで10分」リチャージBOX
TARGET
働く女性 30〜50代
商品
ハンドクリーム・アロマミスト・美容茶のサブスクBOX + DW本品への引き上げ
介護者支援
「介護する人の10分」ハンドケアライン
TARGET
家族介護者 50〜70代女性
商品
介護で荒れた手のためのハンドケア新商品 + DW本品への引き上げ
更年期のタブー
「更年期と生きる」トータルケアライン
TARGET
更年期症状に悩む 40〜50代女性
商品
頭皮ケア・インナービューティー(サプリ/飲料)・ホットフラッシュ対策ミスト
地方の美容アクセス格差
「熊本美容便」定期BOX x 地方創生
TARGET
地方在住 50〜70代女性
商品
DW + 熊本の食・茶・工芸品を詰めた定期BOX + 出張教室でDW体験
女性のセルフケア後回し
「自分を整える10分」習慣キット
TARGET
自己犠牲マインドの 50〜70代女性
商品
美容チョコ・ハーブティー・入浴剤など「健康習慣」商品 + DW本品への引き上げ
エイジズム
「100年からだケア」プロジェクト
TARGET
全年代(メディア経由の広域認知)
商品
顔だけでなく頭皮・手・足・全身のケアライン + 写真展でのDW販売

社会課題マッピング

提案社会課題収益モデル石橋様の軸
リチャージBOX女性の労働環境ハンドクリーム・アロマ・美容茶のサブスクBOX → DW引き上げ③①
介護する人の10分介護者支援介護者向けハンドケア新商品 → DW引き上げ③④
更年期トータルケア更年期のタブー頭皮ケア・美容飲料・クーリングミスト → DW引き上げ③①
熊本美容便地方の美容格差DW+熊本の食・茶・工芸の定期BOX + 出張教室③④
自分を整える10分セルフケア後回し美容チョコ・ハーブティー・入浴剤 → DW引き上げ③④
100年からだケアエイジズム頭皮・手足・ボディの全身ケアライン + 写真展販売①③

ピネアルが担える範囲

各施策において、企画から運用まで一貫してピネアルが伴走できます。

PHASE 1 — 企画・リサーチ
  • 施策の企画設計・コンセプト策定
  • ターゲット調査・データ分析(Web調査設計・実施含む)
  • 連携先のリサーチ・候補リストアップ(医療機関、介護者支援団体、企業人事部 等)
  • 競合・市場調査
PHASE 2 — 制作・開発
  • LP・Webサイト・専用メディアの設計・制作
  • コンテンツ制作(白書、ガイドブック、インフォグラフィック、動画企画)
  • CRM設計・LINE連携・プログレッシブプロファイリング構築
  • ツール開発(診断ツール、管理ダッシュボード、コード発行システム 等)
PHASE 3 — 立ち上げ・営業
  • 連携先へのアプローチ(テレアポ・商談同席・提案書作成)
  • 座組み設計・契約周りの支援
  • プレスリリース作成・メディアアプローチ
  • POC(実証実験)の実行支援
PHASE 4 — 運用・改善
  • 効果測定・KPIモニタリング(転換率、CPO、LTV)
  • SEOコンテンツの継続制作・改善
  • CRM運用・シナリオ改善
  • 施策の横展開・スケール設計
方針説明会での石橋様のお言葉「アイデアをどしどし」に応じ、上記を叩き台としてご提案いたします。まずカジュアルにご意見をいただければ幸いです。

ご連絡先

株式会社ピネアル

inoue@pineal.co.jp